「ブルータスお前もか!」
カエサル・シーザーがブルータスにも裏切られた時、叫んだ言葉と言われています。
同じように進化論者にとって地球はともかく太陽は平凡な星だろうと考えていた。しかし、その期待は揺らいできている。
地球は宇宙内に存在する惑星の中でも
特異な惑星であることが認識されつつある。
しかし太陽は,ありふれた星のひとつと、かつて思われていた。だが調査が進むにつれ、
太陽も宇宙内では特異な恒星であることがわかってきている。
シアトルのワシントン大学の天文学者ギリェルモ・ゴンザレスは,太陽は特異な星と言えるだろうと述べています。それは,他の惑星での生命探しに影響するでしょうか。
ゴンザレスは,「知的生物の生存に適した星は,一般に考えられているより少ない」と答え,こう付け加えています。「天文学者は,太陽と同じほど特異な星に調査対象を絞らないなら,多くの時間を浪費していることになる」。太陽には,生命をはぐくむのに適したどんな特徴があるのでしょうか。幾つかの要素をこれから取り上げますが,その際,宇宙物理学に関する説明の多くは理論にすぎない,という点を覚えておきましょう。興味をそそる特徴
● 単独星:
天文学者たちの推定によれば,太陽から比較的近いところにある恒星の85%は,二つ以上の恒星が組になって互いの周りを回っています。それらの星は,重力によって互いにつなぎ留められています。しかし,太陽は単独星です。天文学者ケネス・J・H・フィリップスは,自著「太陽への招待」(Guide to the Sun)の中で,「したがって,単独星である太陽は,かなり珍しい星であると思われる」と書いています。太陽が単独星であるので,地球の軌道の安定度は高まります。そして,それによって地球上に生物が存在できるような条件が整っている,とゴンザレスは述べています。
● 質量の大きい星:
それと関連して,ゴンザレスによれば,太陽の別の特異性は「近傍の恒星の中で質量の上位10%に入っている」ことである,とニュー・サイエンティスト誌は伝えています。フィリップスは,「太陽は太陽系の質量の99.87%を占めており,そのため,太陽系の全天体を重力で制御している」と述べています。この特徴のおかげで,地球は太陽から比較的遠く ― 1億5,000万㌔ ― 離れているのに,飛び去ってしまうことがありません。そして,そのように比較的遠く離れているので,太陽によって地上の生物が焼けこげてしまうことはないのです。
● 重元素:
ゴンザレスによると,太陽は,年齢とタイプが同じ他の星と比べて,重元素(炭素,窒素,酸素,マグネシウム,ケイ素,鉄など)が50%も多いとのことです。この点で,太陽は恒星の中で際立っています。「太陽内の重元素の存在量は非常に少ない。しかし,星によっては……重元素の存在量はもっと少ない」とフィリップスは述べています。ついでながら,重元素の存在量が太陽と同程度である恒星は,種族Iと呼ばれる部類に属しています。
これは,地球上に生命が存在することとどんな関係があるのでしょうか。重元素は生命維持に欠かせないものです。
しかし,宇宙全体の1%にも満たないほどわずかしかありません。ところが,地球はほぼすべてが,それら重い元素から成っています。なぜでしょうか。太陽という,これほど独特な親星の周りを回っているからである,と天文学者は言います。
● 円に近い軌道:
太陽が種族Iの星であることには,もう一つ好都合な点があります。「一般に,種族Iの星は,銀河系の中心の周りをほぼ円軌道を描いて回っている」と「太陽への招待」は述べています。太陽の軌道は,年齢とタイプが同じ他の星の軌道よりも円に近いものです。では,どうしてそれが,地球上に生命が存在するかどうかを左右するのでしょうか。太陽は,軌道が円であるため,多くの超新星(爆発している星)がある銀河系内部に落ち込んでゆくことから守られているのです。
● 輝度の変動:
太陽に関する興味深い事実がまだあります。同じような恒星と比較して,輝度の変化が極めて少ないのです。つまり,太陽の光度は他の恒星より安定していて,一定であるということです。光の放出がそのように比較的安定していることは,地球上の生命にとって不可欠です。科学史家カール・ハフバウアーは,「我々がこの惑星に存在していること自体,環境要因の一つである太陽の光度が安定していることを物語っている」と述べています。
● 軌道の傾き:
太陽の軌道は,銀河面に対してわずかに傾いているだけです。つまり,太陽の軌道面と銀河面のなす角度はごく小さいということです。それは,どのように地球上の生物の益となっているでしょうか。太陽系の端のはるかかなたには,たくさんのすい星が,オールトの雲と呼ばれる巨大な球形の集団となって太陽系を囲んでいます。 もし銀河面に対する太陽の軌道の傾斜角が今より大きかったなら,太陽は銀河面を急角度で突っ切ることになり,オールトの雲はかき乱されかねません。そんなことになったら,どうなるでしょうか。地球には,すい星が雨のように降り注ぎ,大惨事になると天文学者は述べています。
詩篇74:16
昼はあなたのもの。夜もあなたのもの。 あなたは光と太陽を造った。
以下、「kkyamasita’s blog」より援用
2006-0816宇宙の元素存在比科学
サイモン・シン著「ビッグバン宇宙論 (上)」からの引用。
「豊富な物質もあれば、まれにしか存在しない物質もあるのはなぜか?」というものだった。
地球という惑星を見れば、中心部の核は鉄でできており、地殻は主として酸素、ケイ素、アルミニウム、鉄でできている。海はほぼ水素と酸素(つまり水)からなり、大気の主成分は窒素と酸素だ。しかしもう少し遠くまで踏み出してみれば、このような物質分布は、宇宙スケールではおよそ典型的ではないことがわかる。天文学者たちは分光学を使って星の光を調べることにより、宇宙に断然豊富に存在するのは水素であること知った。 (中略) 宇宙で次にたくさん存在する元素はヘリウムで、水素とヘリウムを合わせれば宇宙の元素の大部分を占めることになる。水素とヘリウムは、小さくて軽いほうから二つの元素であるため、天文学者たちは、うちゅうは大きくて重い元素ではなく、小さくて軽い元素で占められているという事実に直面することになった。次の表を見れば、この偏りがどれほど極端かがわかるだろう。この表では、宇宙に存在する元素の量を、炭素を1とする重量比(存在比)で表した。ここに挙げた値は現在の測定結果によるものだが、1930年代の推定値からそれほど違っていない。 元素 存在比 水素 10000 ヘリウム 1000 酸素 2 炭素 1 その他 1未満 この表からわかるように、水素とヘリウムを合わせれば、宇宙に存在する全元素のざっと99.9パーセントを占めることになるのである。軽い方から二つの元素はきわめて豊富に存在し、それに続く軽い元素や中ぐらいの重さの元素はそれほど多くなく、金や白金のような重い元素ともなれば滅多に存在しない。
地球レベルで見れば、鉄やケイ素、そしてアルミニウムは豊富に見えるが、宇宙スケールでみると非常に貴重な存在だと言える。そして、水素とヘリウム以外の元素は、星の寿命が来て、星が爆発し、再度新しい星が形成される過程でないと作れないらしい。鉄やケイ素やアルミニウムなど金属類は、宇宙を探索してもまれにしか見つからず、再度軽い元素から合成されるには星の再形成がおこなわれなければ得ることはできない。このことは、十分理解していなければならないことだろう。